お家の取り壊し方を種類別に解説|木造・鉄骨・RC造の違いと注意点
- 一関解体工房コワスモ
- 6 日前
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岩手県南・宮城県北の皆様、こんにちは。一関解体工房コワスモです。ご自宅や実家の「取り壊し」を検討する際に、多くの方が「どのように取り壊しが行われるのか」「建物の種類で工事内容はどう変わるのか」と疑問を持たれます。特に木造住宅と鉄骨造、鉄筋コンクリート造では作業工程や費用の差が大きく、初めて依頼される方にとっては不安の種になることも少なくありません。
この記事では、建物の種類ごとに異なる取り壊し方の特徴を分かりやすく解説し、さらに工事費用の目安や注意点についても紹介します。記事を読むことで、木造・鉄骨・RC造などの違いを理解でき、自宅に合った取り壊しの流れや準備すべきことが明確になります。
これからお家の取り壊しを検討している方、空き家や老朽化した住宅を所有している方、相続で実家をどうするか悩んでいる方にぜひ最後まで読んでいただきたい内容です。

木造住宅の取り壊し方と特徴
木造住宅は日本で最も多い建物構造であり、岩手県一関市や宮城県登米市などでもよく見られます。木材を使用した住宅は比較的取り壊しやすく、工期も短めです。
木造住宅の取り壊しの流れ
木造住宅の取り壊しは、まず屋根材や瓦を撤去し、その後内装材の石膏ボードや畳、建具を取り外してから重機で本体を解体します。重機はバックホーと呼ばれる油圧ショベルを使用し、壁や柱を慎重に崩していきます。木材はリサイクルが可能なため、分別解体を徹底することが法律でも義務付けられています。
一例として、一関市内で築50年の木造住宅を取り壊した際、延べ床面積40坪で工期は約10日、費用は150万円ほどでした。内装材の分別と基礎コンクリートの撤去に時間を要しましたが、廃材処理を含めてスムーズに進行しました。
木造住宅の取り壊しのメリット・デメリット
木造住宅の取り壊しにはいくつかのメリットとデメリットがあります。メリットは、鉄骨造やRC造に比べて費用が安く済み、工期も短いことです。また、作業音や振動が比較的少ないため、近隣への影響も小さくなります。一方デメリットとしては、古い木造住宅の場合、アスベストを含む建材が使われている可能性があり、その場合は撤去費用が上乗せされます。また、シロアリ被害や腐食が進んでいる建物は、解体時に予想外の追加費用が発生することもあります。
鉄骨造住宅の取り壊し方と特徴
鉄骨造住宅は、耐震性や耐久性が高いため都市部や商業地で多く採用されています。奥州市や気仙沼市の中心部でもよく見かける構造です。
鉄骨造住宅の取り壊しの流れ
鉄骨造住宅を取り壊す場合、まず内装材を撤去した後、鉄骨部分をガス切断機や油圧カッターで分割します。重機を使用して鉄骨フレームを吊り下げながら解体していくため、作業には高い技術が必要です。鉄骨は重量があるため、搬出や運搬にコストがかかることも特徴です。
以前、宮城県栗原市で2階建て鉄骨造住宅(延べ床面積60坪)を取り壊した際には、工期は約3週間、費用は300万円ほどかかりました。鉄骨を安全に解体するために大型クレーンを導入し、周囲の安全対策を徹底しました。
鉄骨造住宅の取り壊しのメリット・デメリット
鉄骨造住宅の取り壊しのメリットは、資源としての鉄骨をリサイクルできる点です。リサイクル価格が高い時期であれば処分費用の軽減につながります。一方でデメリットは、工事費用が木造に比べて高額になりやすいこと、また鉄骨が錆びている場合や複雑な構造をしている場合は解体作業が難しくなることです。特に住宅密集地では、騒音や振動の影響が大きいため、近隣への配慮が欠かせません。
鉄筋コンクリート造(RC造)住宅の取り壊し方と特徴
鉄筋コンクリート造住宅は耐火性・耐久性に優れており、陸前高田市や登米市の公共施設やマンションでも多く採用されています。
RC造住宅の取り壊しの流れ
RC造住宅の取り壊しでは、コンクリートを削り取る「ブレーカー」や「クラッシャー」と呼ばれる重機を使います。鉄筋を切断しながらコンクリートを粉砕するため、騒音と振動が大きいのが特徴です。解体後は鉄筋とコンクリートを分別して搬出し、鉄筋はリサイクル、コンクリートは再生砕石として再利用されます。
実際に平泉町で築40年のRC造住宅を取り壊した際、延べ床面積80坪で工期は1か月、費用は500万円以上となりました。強固な構造を持つRC造は取り壊しが最も大掛かりで、周辺環境への配慮や仮設足場の設置が不可欠です。
RC造住宅の取り壊しのメリット・デメリット
RC造住宅の取り壊しのメリットは、鉄筋やコンクリートが再利用できるため環境に配慮した解体が可能なことです。また、しっかりとした手順を踏めば安全性の高い工事ができます。デメリットは、取り壊し費用が非常に高額になることと、作業中の騒音や振動が大きいことです。特に住宅地では、工事前に近隣住民への説明や挨拶を丁寧に行わなければトラブルにつながります。
取り壊し工事を依頼する際の注意点
取り壊し工事を行う際には、建物の種類だけでなく周囲の状況や法的な手続きにも注意が必要です。
見積もりを複数社から取る重要性
同じ木造住宅でも業者によって見積もり額が50万円以上変わることがあります。解体工事は「一式見積もり」が多いため、内訳が不透明なケースもあります。複数社から見積もりを取り、工事内容を比較することで、適正価格を見極めることが大切です。
アスベスト調査と対応
2006年以前に建てられた住宅には、外壁材や断熱材にアスベストが含まれている可能性があります。岩手県南・宮城県北でも多くの住宅が該当するため、解体前のアスベスト調査は必須です。調査結果によっては除去費用が追加されますが、安全のために省略できない工程です。
近隣トラブルを防ぐための対策
取り壊し工事では騒音や粉じん、振動が発生します。そのため、事前に近隣へ挨拶を行い、工事の期間や作業時間を説明しておくことが重要です。実際に一関市で工事を行った際、工事前に隣家へ説明をしたことで、騒音に関する苦情が一件も出なかった事例があります。
まとめ
ここまで、木造・鉄骨・RC造といった建物の種類別に「取り壊し」の方法や特徴、メリット・デメリットを紹介しました。木造は比較的費用が安く短期間で完了する一方、鉄骨造やRC造は頑丈であるがゆえに費用や工期が増える傾向があります。また、アスベストや近隣トラブルといった注意点も見逃せません。
岩手県一関市や平泉町、奥州市、宮城県気仙沼市・登米市・栗原市などで取り壊しを検討されている方は、ぜひ「一関解体工房コワスモ」へご相談ください。経験豊富なスタッフが建物の種類や立地条件に合わせた最適なプランをご提案いたします。お見積もりは無料で承っておりますので、まずはお気軽にホームページからのお問い合わせ、またはお電話にてご連絡ください。
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