岩手県一関市の皆様、こんにちは!
岩手県一関市地域密着の解体工事専門店フジテック岩手のブログ担当です。
本日は、アスベスト調査・除去費用について皆様にお伝えさせていただきたいと思います。
アスベストの取り扱いがなぜ最近厳しいのか?
何度かアスベストに関して記載されておりますが、もう一度特徴をふまえてお伝えします。
アスベスト(石綿)とは天然鉱石の一種であり、繊維状ケイ酸塩鉱物の総称を指します。
その細さは直径40ナノメートル以下と、非常に細かいのが特徴的。代表的な性質として、以下のようなものが挙げられます。
引っ張ったり曲げたりしても切れにくい
熱に強い
摩擦によってすり減りにくい
アルカリや酸に強い
電気を通しにくい
熱を通しにくい
音を通しにくい
このようにアスベストはその丈夫さから通常の環境では分解されにくく、放置していても変化しにくい特性があります。
この特性を利用し、一般住宅の建材や自動車部品、家庭用品など様々な用途で使用されてきました。
また、優れた特性から「奇跡の鉱物」とも呼ばれていたようです。
しかし「奇跡の鉱物」とまで言われていたアスベストがなぜ除去の対象になってしまったのでしょうか?
その理由は、アスベストが 石綿肺(じん肺の一種)、肺がん、悪性中皮腫などの原因になることが発覚したからです。
アスベストは非常に細かい繊維質なため空気中に漂いやすく、目では確認できません。
そのため容易に体内へ取り込まれてしまい、体内のアスベストが肺に達すると上記のような健康被害をもたらします。
また、さらに厄介なのは潜伏期間の長さ。
例えば、中皮腫は平均35年前後もの潜伏期間の後発病することが多く、アスベストを吸い込んでから病気を発症するまでに、約15〜40年の潜伏期間があると言われています。
そのため、知らないうちに健康被害を受けているのがアスベストの怖いところでしょう。
築年数の古い建物になると、建物内にアスベストが含まれていることも多くなります。
アスベストは人体に有害な素材として1975年以降規制されており、解体する際には別途アスベスト調査費用と除去費用を見込まなければなりません。
アスベスト調査費用の相場
アスベストの分析にかかる費用相場は、定性分析の場合は2.5〜5.0万円程度、定性・定量分析の場合は4.5〜8.0万円程度が目安。
サンプル数が多い場合や、細かく分析・報告する場合は費用が高くなるでしょう。
また、これらはあくまでも分析費用であり、現地でのサンプル採取や図面調査を依頼すると別途費用がかかります。
分析以外の費用も含めると、場合によっては10万円以上かかることもあるため注意してください。
アスベスト除去費用の相場
アスベスト除去にかかる費用相場として、国土交通省が処理面積別(1m²あたり)で公表しているものが以下の表です。
2007年1~12月の少し古い施工実績データを基に算出されたものです。作業レベルや作業箇所などによって費用は大きく変わってくるため注意してください。
作業レベルと作業箇所別に費用の目安は、以下のようになっています。
なお、レベル1〜2に該当する建物全体のアスベストを除去する場合は数百万円かかることもあるため、業者とよく相談するようにしましょう。
アスベストの有無を自分でチェックできるの?
アスベストに関する歴史を辿りながら建物の建築時期を確認することで、アスベストの有無はある程度判断ができます。
アスベストの規制が始まったのは、昭和50年(1975年)。
昭和62年(1987年)になると、レベル1に該当する石綿含有吹き付け材の使用が禁止されました。
平成16年(2004年)には、アスベストを含んだ建材の製造や輸入・使用が禁止されるようになりました。
平成18年(2006年)にはアスベストが重量の0.1%を超える製品の輸入・製造などが全面禁止。
令和2年(2020年)になって、 規制対象が 含有量に関わらずすべてのアスベストを含む建材に拡大されました。
これらをまとめると、建築時期とアスベスト有無には関係性があると言えるでしょう。
昭和50年以前は規制がなかったため、それ以前に建てられた建物にはアスベストが含まれている可能性が非常に高いです。
規制ができたとはいえ、2006年以前に建てられた建物はアスベストを含んだ建材を使用している可能性があるため、一度調査してもらうと安心です。
いかがでしたか?皆様の参考になれば幸いです。
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