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アスベストを含んだ建物の解体工事 完全ガイド|岩手県南・宮城県北で安全に進めるための知識と流れ

  • 執筆者の写真: 一関解体工房コワスモ
    一関解体工房コワスモ
  • 8月10日
  • 読了時間: 8分

更新日:8月28日

岩手県南・宮城県北の皆様、こんにちは。一関解体工房コワスモです。

アスベストが含まれた建物を解体する際、「どうやって安全に進めればよいのか」「費用や期間はどのくらいかかるのか」「業者はどこを選べば安心か」といった不安や疑問を抱える方は少なくありません。

特にアスベストは健康被害や法律の厳格な規制があるため、正しい知識と手順を理解しておくことが不可欠です。

この記事では、アスベストを含んだ建物の解体工事の基本的な流れから、事前調査の方法、法律や届出のポイント、除去工法、費用相場、信頼できる業者選びまで詳しく解説します。

さらに、岩手県南・宮城県北で実際に工事を行ってきた私たちの経験談も交え、現場のリアルな情報をお伝えします。

この記事を最後まで読むことで、アスベストを含んだ建物の解体工事の全体像が理解でき、安全でスムーズな工事の進め方が分かります。特に、岩手県一関市・平泉町・奥州市・陸前高田市、宮城県気仙沼市・登米市・栗原市で解体を検討中の方には、ぜひ参考にしていただきたい内容です。

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アスベストを含んだ建物の解体工事のはじめに知っておくべき「事前調査」の重要性

アスベストを含んだ建物の解体工事の第一歩は「事前調査」です。事前調査は法律で義務付けられており、2023年10月以降は必ず有資格者による調査が必要になりました。この調査を怠ると、最大50万円の罰金や行政指導を受ける可能性があります。

事前調査の目的は、建物内にアスベストが使われているかどうかを正確に把握することです。アスベストは外から見ただけでは判別できない場合が多く、古い住宅や工場、倉庫、学校などで使われている可能性があります。私たちの経験では、昭和50年代以前に建てられた建物では、高確率でアスベスト含有建材が見つかります。

調査では、設計図書や施工記録の確認、現地での目視点検、そして必要に応じて建材を採取し、分析機関で顕微鏡検査を行います。特に吹き付け材や断熱材は外見では判断できないため、サンプル分析が必須です。調査結果は写真や報告書として記録し、工事完了後も3年間保管しなければなりません。


事前調査の手順(図面・目視・分析)

事前調査は以下の流れで進みます。

  1. 図面・資料の確認 建築当時の設計図面や材料リストを確認します。これにより、アスベストを含む建材が使われている可能性が高い箇所を特定します。

  2. 現地での目視確認 屋根材、外壁材、内壁、天井、床材、ボイラー室など、アスベストが使われやすい箇所を目視で点検します。この段階で特徴的な見た目(石綿スレート板の波形など)を確認することもあります。

  3. 試料採取と分析 判断が難しい場合は建材の一部を採取し、専門分析機関に依頼します。偏光顕微鏡法や位相差顕微鏡法で繊維の形状や組成を確認します。

実際に私が一関市内で行った調査では、見た目が新しい外壁材でも、内部の下地ボードにアスベストが含まれていたケースがありました。このように、表面だけで判断すると危険な見落としが発生します。


アスベスト建材のレベル分類と対応方法

アスベスト建材は発じん性(粉じんが空気中に飛びやすさ)によって3つのレベルに分類されます。

  • レベル1:吹き付けアスベスト、吹き付けロックウールなど。もっとも発じん性が高く、除去時には厳重な隔離や負圧管理が必要です。

  • レベル2:保温材、断熱材、耐火被覆材など。粉じん発生の可能性は高いですが、レベル1よりは飛散しにくい。

  • レベル3:スレート板、成形板、ビニル床タイルなど。固形化されており飛散性は低いですが、切断や破砕時に粉じんが出るため注意が必要です。

私たちが過去に担当した一関市の工場解体では、屋根材がレベル3の石綿スレート板でしたが、面積が広く、撤去だけで3日を要しました。レベル3だからといって油断はできず、飛散防止措置を徹底する必要があります。


アスベストを含んだ建物の解体工事に伴う法令と届出義務の全体像

アスベストを含んだ建物の解体工事を行う場合、複数の法律が関係します。代表的なものは以下の3つです。

  1. 労働安全衛生法 労働者の安全確保を目的とし、アスベスト作業主任者の選任や作業計画の作成、保護具の着用などを義務づけています。

  2. 石綿障害予防規則(石綿則) アスベストの除去や封じ込め、囲い込み作業に関する具体的な方法や管理基準を定めています。

  3. 大気汚染防止法 周辺環境へのアスベスト飛散を防ぐための基準を定め、解体・改修工事の事前届出を義務づけています。

特に重要なのが「特定粉じん排出等作業実施届出書」です。これは、アスベストを含む建材を扱う工事の14日前までに、工事現場を管轄する自治体へ提出しなければなりません。

また、2024年4月以降は、レベル3建材も事前調査義務の対象になり、対象範囲は年々広がっています。実際に岩手県でも県庁ホームページで最新の届出様式や提出先を公開しており、提出漏れは厳しくチェックされます。

私たちの現場経験でも、届出が遅れて工期が延びるケースを何度か見てきました。届出は余裕をもって進めることが、安全かつ計画的な工事の第一歩です。


アスベスト除去手法と工法の比較

アスベストを含んだ建物の解体工事には大きく分けて3つの除去手法があります。

  1. 撤去 アスベスト含有建材を完全に取り除く方法です。健康被害のリスクを最も低く抑えられる一方、費用は比較的高額になります。

  2. 封じ込め 建材の表面を特殊な薬剤やシートで覆い、繊維が飛散しないようにする方法です。短期的には効果がありますが、長期的には再施工が必要な場合があります。

  3. 囲い込み 建材を完全に隔離する構造物を作り、居住空間や作業空間と切り離します。建物を使い続ける場合に有効ですが、解体時には再度除去作業が必要です。

実際の現場では、これらの方法を単独または組み合わせて使います。特にレベル1建材の場合、湿潤化(水を含ませて粉じんを抑える)と負圧隔離(粉じんが外部に漏れないよう空気圧を管理)を併用するのが基本です。

私は以前、気仙沼市の倉庫解体で、吹き付けアスベストの撤去を担当しました。その際、作業員は二重の防護服と全面マスクを着用し、作業エリア全体をビニールで密閉。さらに内部の空気は専用の集じん機で外部に漏らさないよう管理しました。この徹底が、安全を守る唯一の方法です。


アスベストを含んだ建物の解体工事の費用相場と予算目安

アスベストを含んだ建物の解体工事の費用は、建材の種類や面積、工法によって大きく変わります。2025年時点での全国的な目安は以下の通りです。

  • 事前調査費用:5万〜10万円(規模や検体数により変動)

  • 除去工事費用: - 吹き付け材(レベル1):2〜5万円/㎡ - 保温材・断熱材(レベル2):5千〜3万円/m - 成形板・スレート板(レベル3):5千〜2万円/㎡

例えば、一関市内で延べ床面積100㎡の住宅を解体し、屋根材と外壁材にレベル3アスベストが含まれていた場合、調査費用を含めると総額で50万〜80万円程度になるケースが多いです。

実際に私たちが昨年担当した奥州市の住宅では、外壁材の撤去に約60万円かかりましたが、近隣住民から「粉じんの心配がなかった」と喜ばれ、施主様も安心されていました。費用はかかりますが、安全性と信頼を得られる価値は非常に大きいです。


信頼できる業者の選び方

アスベストを含んだ建物の解体工事は専門性が高く、業者選びを間違えると健康被害や法令違反のリスクが高まります。信頼できる業者を選ぶ際のポイントは以下です。

  • 有資格者(石綿作業主任者・建築物石綿含有建材調査者)が在籍している

  • 調査・届出・除去・処理まで一貫対応できる

  • 実績や施工写真を公開している

  • 見積書に工法や飛散防止措置が明記されている

  • 地域での評判が良い

岩手県内では、花巻市や盛岡市に拠点を持つ専門業者もありますが、一関市や平泉町では地域密着型の業者の方が、近隣対応や現場管理で柔軟に動けます。私たちコワスモも、お客様の現場に合わせたオーダーメイドの施工計画を立て、必要なら自治体との連絡まで代行しています。


地域密着型の解体業者としての「一関解体工房コワスモ」の強み

コワスモは、一関市を拠点に岩手県南・宮城県北エリアで数多くのアスベストを含んだ建物の解体工事を手掛けてきました。私たちの強みは次の通りです。

  1. 地元密着による迅速対応 現場確認や緊急対応が即日可能。届出や調査もスムーズに進められます。

  2. 専属担当制 見積もりから工事完了まで同じ担当者が責任を持ち、情報の行き違いを防ぎます。

  3. 安全第一の施工 防塵対策や負圧管理、作業員の健康管理まで徹底します。

  4. 近隣対応の丁寧さ 事前挨拶や説明を行い、騒音や粉じんへの不安を最小限に抑えます。

以前、一関市内でレベル1のアスベスト撤去を行った際、近隣の方から「事前に説明してくれて安心できた」と感謝されました。このような信頼の積み重ねが、コワスモの誇りです。


アスベスト 解体 の流れまとめ(文書版フローチャート)

  1. 事前相談・見積もり依頼

  2. 有資格者による事前調査

  3. 分析結果の報告

  4. 届出書類の作成・提出(14日前まで)

  5. 工法・工程表の決定

  6. 飛散防止養生の設置

  7. 除去作業(湿潤化・負圧隔離)

  8. 廃棄物の適正処理

  9. 完了検査・清掃

  10. 報告書作成・記録保存


アスベストを含んだ建物の解体工事のメリットと注意点

メリット

  • 健康被害を防止できる

  • 法令違反による罰則を回避できる

  • 近隣住民との信頼関係を維持できる

  • 建物の資産価値を保全できる

注意点・デメリット

  • 費用が通常の解体より高額になる

  • 工期が延びることがある

  • 調査や届出など事務作業が増える

  • 業者の選定を誤ると安全性が損なわれる

まとめ

アスベストを含んだ建物の解体工事は、健康と安全を守るために欠かせない重要な工事です。事前調査から法令遵守、適切な工法の選定、信頼できる業者選びまで、すべての工程を確実に進めることが求められます。

一関解体工房コワスモでは、岩手県南・宮城県北の皆様に安心して工事を任せていただけるよう、地域密着の迅速対応と徹底した安全管理を行っています。

アスベストが心配な建物の解体や改修をご検討中の方は、まずはお気軽にご相談ください。ホームページまたはお電話から、無料でお見積もりと事前調査のご依頼を承ります。

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